COLUMN

歯科衛生士のスキルアップに繋がる資格
「歯科」と一口に言っても現在は一般歯科や小児歯科だけでなく、審美歯科、矯正歯科などかつての歯科よりも専門性を求められる時代になってきました。
またこれまでは歯科医師の補助的な役割であった歯科衛生士ですが、今では 地位のある職業として認められるようになってきました。
同時に、歯科医師の専門性についていけるよう、より一層のスキルアップが必要となってきました。
国家資格を得たらそれで終わりではなく、最新の知識・技術を学び続ける姿勢が求められています。
資格取得を目指し努力する姿勢が今後の転職、仕事の充実にもつながるでしょう。

「認定歯科衛生士」にはどういうものがあるの?

「認定歯科衛生士」とは、特定の専門分野において高度な知識と技術を身につけたと認められた歯科衛生士のことを指します。
主に以下のような専門認定歯科衛生士制度が存在しています。
  • ・日本歯周病学会認定歯科衛生士(日本歯周病学会)
  • ・インプラント専門歯科衛生士(日本口腔インプラント学会)
  • ・日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士(日本成人矯正歯科学会)
  • ・日本小児歯科学会認定歯科衛生士(日本小児歯科学会)
「認定歯科衛生士」とは、研修を受ければとれる、歯科衛生としての経験年数が長ければとれるというようなものではありません。

様々な症例に対する経験を積み上げ、事例を残す必要があります。
そのためには必要な症例を持った患者さんが集まる医院を選ぶことが良いといえます。

院長がその道の専門医であれば症例数も多いでしょうし、また院長の支援も受けられる可能性があります。
時間も努力も必要となる資格ですが、「認定歯科衛生士」になれば活躍の場はぐんと広がります。

インプラント専門歯科衛生士

日本口腔インプラント学会によって認定される資格です。
インプラント治療を専門とし、 知識や経験がある歯科衛生士のスペシャリストとして、2007年に設立されました。
口腔インプラント治療介助及びそのメインテナンスを通し、 歯科衛生士の口腔インプラントに対する専門的知識と技術を確保するとともに、 口腔インプラント学の発展及び向上を図り、国民の口腔保健の増進に貢献することを目的としています。

最近はどこの歯科医院も診療科目の中に「インプラント」と記載しているところがほとんどです。
しかし実際どのくらいの症例があるかはわかりづらいのが現実です。
最後の要件として、「口腔インプラント専門医の推薦」とありますので、専門的にインプラントを行っている医院で勤務する方が良いでしょう。
今回はご紹介したもの以外にも様々な専門性分野の資格が存在します。
認定衛生士はただ勉強をして取得できるものではありません。
学会の会員であることや、学会での発表などを経験する必要が出てきます。
症例なども集めなくてはいけないため、やはりその道に特化した院長のもとで勤務する方が取得しやすいでしょう。
ハードルは高いですが、衛生士としてのキャリアアップにつながります。